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東大受験のテクニック

[東大受験のテクニック]

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受験は要領 テクニック編 


和田秀樹(わだ・ひでき)

1960年大阪市生まれ。灘高から東大理科三類(医学進学課程)に現役合格。現在精神科医と
しての本業、受験指導に関する執筆ともに精力的に活動を行う。ベストセラー『新・赤本の使い
方』(KKベストセラーズ)『受験は要領テクニック編』(PHP文庫)ほか、著書多数。




「参考書は何をどう使うか」から、効率のいい勉強法まで

和田秀樹(PHP文庫) 
流進学高校や予備校の教師が書いている受験案内書というものは、ほとんど役立たずで
ある。彼らは"各教科のプロ"であっても"受験のプロ"ではない。仮に、一流予備校の英語教
師が、どこかの大学を受けて、英語は満点だったとしても、ほかの科目が全然ダメだから、ま
ずは受からない。こんなアマチュアに、ほんとうの受験技術が書けるはずもない。
受験は全科目のトータル勝負だ。"受験のプロ"とは、このトータル勝負にとりくんだ私や、今ま
さに戦っているキミたちなのだ。

験というのは、まずあきらめた奴が落伍し、体調をこわした者が脱落し、その次に運のない
奴が落ち、そして残った者のなかで、得点力のない奴が落ちる一年間のレースだ。


どこを勉強すれば、点になるか

受験に出ないところを覚えると、受かるものも受からなくなる


◎各科目と各単元の"基本特性"を知れば、苦手はなくなる

学が苦手、英語が苦手、物理が苦手などという受験生の愚痴をよく聞くが、基本的にそれ
はキミたちの頭のせいや、向き不向きのせいではないとはっきりいっておこう。

験勉強はクルマの運転免許試験と同じく、百年一日同じタイプの問題が出る純然たる暗記
力テストだ。受験で苦手ができるのは、暗記の総量が少なすぎるからだ。


1. 英語は、単語より英短文を覚えろ

語をモノにするには、とにかく短文を暗記すること。英単語は、短文の文脈のなかにはいっ
てこそ、はじめてその用法、意味が明確になってくる。
短文を覚えるには、駿台文庫の『新・基本英文700選』は最高のテキストだ。
ただ最近は入試英文が簡単になってきており、また熟語や例文のレベルも下がってきている
ので、いまはもう少し低いレベルの参考書で対応できる。重要事項を網羅しつつもレベルを落
とさない格好の例文集として『実践編 英作文のトレーニング(増進会出版社)』『頻出基
本例文集』をあげたい。
高1、2年生や英語が苦手な人は解説の詳しい『セレクト70英語構文』(文英堂)からスター
トしてもいい。

2. 英単語は辞書で覚えろ

書で引いた単語には、必ずマーカーで線を引く。引かれる頻度の高い単語には、二重、三
重にマーカーが引かれる。そして何回かマーカーが重なる単語があったら、それをカード化し
て、覚えてしまう。単語を引く際は、かならず例文を読んで、その文脈のなかで、単語を覚える
ようにする。当然ながら例文の少ない辞書ではダメだ。小学館のプログレッシブ英和中辞典
は受験用としてはきわめて実践的な最高の辞典だ。 

3. 英単語の意味は、まずひとつだけ覚えろ

4. 英文法は問題集で覚えろ

5. 前置詞と熟語は、かならずカードにせよ

語の穴埋め問題は、ほとんどが動詞、形容詞などと組になる前置詞と、熟語の問題にかぎ
られる。そこで、この前置詞と熟語は、カード化して徹底して暗記してしまう。

6.

7. 英文解釈だけは予習せよ

8. 仮定法・比較級を短文で覚えて、そのパターンの少なさにびっくりせよ

文法で、いちばん悩ましいのが、仮定法と比較級である。
しかし、仮定法と比較級で覚えるべき短文の数は意外と少ない。整理ができていないから、覚
えきれないほど多様に感じるだけだ。『実践編 英作文のトレーニング(増進会出版社)』
『頻出基本例文集』『セレクト70英語構文』(文英堂)で整理して覚えてみれば、恐れるこ
とはない。

9. ヒヤリング対策は、NHKのラジオ、テレビ講座を活用しよう。

10. 発音記号問題では、アとオが最大のポイント

音記号問題では、まず子音の問題は出ない。だから覚えるべきは母音の問題。この母音
のなかでも、イ、ウ、エは、英語でも発音記号の種類が少ないから、問題がつくりにくく、これま
た、まずは出題されない。残るのはアとオの問題である。両者のうち、とくに種類の多いアがよ
くでるから、まずは,問題集に出ている解答のうち、このアに関するものだけをピックアップして
覚える。

クセント問題は,英語では、たいていの単語は第一音節にアクセントがあるから、この第一
音節にアクセントのある単語は覚える必要はない。第二音節,第三音節にアクセントのある単
語を100ほど覚えておけばいい。しかし、これとて、いちいち探していくとキリがない。そこで、費
用対効果をあげるために、問題集で覚える。問題集の問題中、第二,第三音節にアクセントの
ある単語の解答だけをピックアップして、それを暗記するようにする。

11. 数学が苦手なら、まず一単元を徹底攻略せよ

一単元で,暗記すべき問題の量は100題が目安。

12. 受験勉強をはじめようと思ったら,自分の計算力を"三段階チェック"せよ

学の計算力は三段階にわかれる。第一段階は、四則計算のスピードと正確さ。第二段階
は、簡単な文字式の四則・関数計算。第三段階は,因数分解、三角関数など多少テクニックを
必要とするもの。この三つの段階は、それぞれ第一段階が小学校高学年,第二段階が高校
入試,第三段階が,高校数学に対応する。そこで、それぞれの計算問題集を買ってきて計算
力の練習をはじめるといい。

13. 数学こそ暗記科目である

学に柔軟な頭脳とセンスが必要というのは、大学以上の高等数学の話。受験数学では、
数学的センスなど、ひとかけらも必要ない。大学入試の数学は、解法の暗記で、すべての入試
問題に対応できる。
2時間かかって、超難問を1問解いても,誰もほめてくれない。それより,2時間かけて,問題と解答
を20問暗記する。これを徹底してくり返していくのが,受験数学に強くなる最大のコツだ。

14. 数学は問題の解法を暗記して、はじめて点に結びつく

題集は問題をわざわざ自分で解こうなどとする必要はない。徹底的に問題とその解法を読
んで,暗記してしまうことだ。

15. 解答を写すときは,計算部分は自分でやってみろ

16. 数学の解答を写すときは、紙1枚に1問ずつ書きなぐれ

学は,英語や歴史などと違って,非言語の世界である。だからこそ,英語や歴史以上に,手を
使って書かないと、なかなか覚えられない。1枚の紙に1問ずつ書いていくのがポイント。この紙
をしばらく保存しておき、,ときたま、覚えているかどうかを確認する。そして,覚えたら捨ててしま
う。そして,記憶の不確かなもの,覚えられないものだけをカード化して,暗記する。

17. 数学では同じ出版社の同じシリーズを使え

学は数研出版の『チャート式シリーズ』だ。

18. 「ベクトル」は図形と考えず,計算問題と考えれば,暗記数学のカモ

19. 「微・積」を暗記するときは、グラフ、図形も写してみろ

20. 国語は勉強時間でなく、生活時間のなかで得点力をあげろ

記受験術にとって、最大の敵は、国語。受験科目の中でも,国語は非常に高度な科目だ。
ごくオーソドックスな方法だが、国語は,日常生活のなかで、実力をつけるようにするしかない。
新聞,書籍などをマメに読み、小説、詩などによく接するといった、ごく当たり前のことを、日常
の習慣とすることだ。

21. 現国の授業は、いくら熱心に聞いても、絶対に点にはならない

22. 古文はまず現代語訳を読め
.
23. 古文は予習しないとわからないから、受験生になったら授業はあきらめろ

24. 漢字、四字熟語、ことわざは無視しろ

25. 漢文の書き下しは"虫食いボード"でマスター

科書の漢文の返り点と送りガナの両方が隠せて、漢文が漢字だけになるような"虫食いボ
ード"をつくり、漢文を白文にしてそれで読み下しのトレーニングをする。あとは問題集で再読
文字など頻出事項を暗記していく。

26. 自然科学系の授業を聞くかどうかの第一基準は、わかるかわからないかだ

27. 物理はいちばん難しい力学から始まるから、力学がわからないといって投げるな

理がいちばん赤点の多い科目なのも、多くの生徒が、力学で、その難しさに辟易し、物理全
体をあきらめてしまうからだ。しかし、あきらめる人間が多いということは、逆にいえば、それだ
け差をつけるチャンスがあるわけで、物理は合格するうえで、意外な穴場になっている。
学を克服するには、まずは教師の授業を一言も聞き逃さないつもりで、ノートをとることだ。
授業で力学の理屈が多少"虫食いボード"でわかってきたら、あとは数学と同じ要領で問題集
で解法を暗記する。これしか凡才が力学に打ち勝つ手はないだろう。

28. 物理は問題集の解答を読んで、センスを身につけろ

29. 物理で受けるかどうかは、「熱」がわかるかどうかできめろ

という単元は物理のなかで、異様に簡単な単元だ。公式も少なく、出るところも状態方程
式、定積変化、定圧変化あたりと相場が決まっている。なおかつ受験生を悩ます単位名の数も
少なく、問題のひねりようもない。東大でさえ、状態方程式にそのまま代入すればいいような問
題の出る単元だ。だから20時間ほどで、30問も覚えてしまえば、まずはとりこぼすことがなくな
る。これがわからなければ、キミは物理のセンスがまったくない証拠だ。
物理での受験はすっぱりあきらめて、ほかの科目を勉強することだ。

30. 物理・化学の実験は費用対効果が悪い

31. 「波動」は三角関数をマスターしてからやれ

32. 化学の計算問題は反応式さえ立てば、小学生でも解ける四則計算である

学は志望校に合わせて、傾向と対策さえつかんでしまえば、理科の中でもっとも底の浅い
科目だ。単元は少なく、暗記することも驚くほど少ないし、キミたちが怖がる計算問題も、化学
反応式さえ立ってしまえば、小学生でも解ける二ケタの四則計算にすぎない。
日本でいちばんレベルが高い問題が出るといわれる慶應大の医学部の入試問題にも同じこと
がいえる。

33. 化学の分子量、分子式は必要最低限しか覚えなくてよい

34. 「有機」は分子式を暗記するから、できなくなる

機が苦手という受験生が多いが、それはあの膨大かつ複雑な化学式を丸覚えしないと、
「有機」ができないと錯覚しているためである。有機はベンゼン基を中心に、あとはカルボシル
基やビニル基の連鎖だから、その結合パターンを知ってしまえば、何も暗記する必要はない。

35. 化学の授業は反応式が出たときがヤマ場

学式はほとんど覚える必要はない。覚えるべきは、化学反応式だ。
反応式は、英語の短文、数学の問題とその解法にあたる。これをしっかり暗記してしまえば、
問題を解くのもたやすくなる。だから、化学の授業では、反応式が出てきたときをヤマ場と考
え、授業をしっかり聞いて、反応式を覚えてしまうようにする。

36. 化学の暗記用カードは問題集から作れ

記受験術では、カードは、覚えられないことをカード化して使うのが鉄則。
化学の参考書は、頭からバカ正直にそれをすべてマスターするより、問題の解答を読んでもわ
からないときに引く、辞書のようなものだと思って使ったほうがいい。

37. 生物は、予備校の講義が役に立つ

物は、学校の授業と入試問題が、もっともかけ離れている科目だ。
一般に、まずほとんどの予備校は、学校以上に時間のムダといっていいのだが、こと生物にか
ぎっていえば、学校より意味がある。

38. 生物は、センター試験問題で覚えろ

物という科目は、ほとんどの単元が単純な暗記でこなせる。それだけに、逆にいうと、覚え
るべきことが非常に多いような気がするものだが、試験に出るところは、ほんの一部にかぎら
れているから、そう心配することはない。生物をマスターするには、まず薄っぺらな参考書で生
物全体の概観をつかんだら、すぐにセンター試験問題集をやってみることだ。これで、出題の
ポイントをつかみ、試験に出るところだけを重点的に覚えれば、それだけで70点はOKだ。生物
では、チャート式などの分厚い参考書はいっさい不要である。ただ遺伝は頻出の単元だから、
すこし厚めにやったほうがいいだろう。しかし、これも参考書を使うより、各大学の入試問題か
ら30題ほど選び出して、パターンを暗記するのがいちばん実践的。

39 地歴・公民は6教科のなかで、いちばん面白いものを受験科目にせよ

語にせよ、数学にせよ、マジメに授業を聞いてそれが面白いなどという人は、まずはいない
だろう。たいてい退屈だし、ときには苦痛でさえある。しかし、そのなかで唯一、地歴・公民は、
まだ雑学っぽく、知的好奇心をくすぐる部分があるから、面白さが期待できるところがある。
心理学の実験でも、人間の記憶にもっとも残りやすいのが、面白かったこと、楽しかったことで
あることが証明されている。
面白かったこと、楽しかったことを"快体験"というが、この快体験を与えてくれる授業は貴重
だ。なぜなら、快体験が"記憶軸"を作ってくれるからだ。
だから、地歴・公民は、地理・日本史・世界史・政経・倫理・現代社会と6つあるなかで、もっとも
面白い授業をしてくれる先生の科目を、自分の受験科目にするといい。
 
40. 歴史は教科書を100年ごとに編集しなおせ

本史でも世界史でも同じやりかたでいいのだが、まず、同じ教科書を3冊用意する。まず1
冊めのテキストをバラバラにして、100年ごとにホッチキスでとめる。1冊のテキストを、紀元前か
ら現代にいたるまで、ほぼ20冊ぐらいの小冊子にしてしまう。そして、十五世紀は十五世紀で、
東洋史も世界史も十五世紀ということでひとまとめにしてしまう。こうすると、おなじ中国の歴史
を見るのでも、同時期のヨーロッパ史との関連がつかめ、歴史を立体的に見る視点が生まれて
くる。いわば歴史を横に読むわけだが、最近の入試では、同時代のいろいろな地域の関連を
問う問題が多いが、これにも十分対応できるわけだ。残りの2冊、すなわち重要事項のチェック
用は、重要事項をマジックで塗りつぶしてしまい、重要事項の暗記用として使う。そして素読用
で、記憶しているかどうかを確認するといい。

41. 歴史はまずゴシックの事項から覚えよ
.
42. 世界史・日本史は教科書の後ろから覚えろ

試では、日本史は、江戸から明治時代にかけてがもっとも出やすく、全体の6割を占める。

43. 地理の暗記量は、歴史の三分の一ですむ

史は、地名、人名、年号という三つの要素を覚えなければならない。それに対して、地理は、
ただ川の名、都市の名、国の名といった地名を覚えるだけでいいからだ。六科目もある地歴・
公民のなかでも、地理は政治・経済に次いで、覚えることの少ない教科だ。
要領のいい私は、入試問題の選択では、このもっとも覚えることの少なくてすむ、政経と地理を
選択した。もちろん、少しでもこの科目にかける暗記時間を少なくして、あまった時間を、数学、
英語など受験の"主戦場科目"の完成に向けるためである。

44. 政治経済は、社会のなかの最大のカモである

治経済の問題は、なぜか入試に出されるポイントが、10年1日のごとく変わらない。たとえ
ば憲法なら、相も変わらず、九条、十八条、二十五条といった調子だ。政治経済の出題傾向が
つかめないというぐらいなら、受験をあきらめたほうがいいぐらい、おそろしく単純なのが、政治
経済なのだ。
分厚い参考書など使わずに、問題集を見て、出るところだけをかたっぱしから暗記していけば
いい。論述式の大学を受けるなら、岩波新書の『憲法読本』『経済原論』でも読んで、論述に
ハッタリのきくようにしておけばいい。

45. 新しい科目(小論文、ヒアリング)には、予備校の対策が役に立つ

は何度も、予備校は百害あって一利なし、授業は学校だけで十分といってきたが、じつをい
うと、予備校にも少しはいいところがないでもない。
予備校は、商売だから当たり前だが、小論文、ヒアリングなど、新しい出題傾向に対して、対策
を立てるのがすばやいからだ。
ただし、くりかえすが予備校は、英語、数学、国語など、オーソドックスな科目になればなるほ
ど、役には立たない。なるほど予備校の教材はすばらしい。あの教材をマスターすれば、東大
でも京大でもどんな大学でも合格まちがいなしだ。しかし、予備校には受験生にその教材をマ
スターさせるノウハウがない。大教室のぎゅうぎゅう詰めの講義でわかるほど、私たち凡人は
頭がよくないのだ。ほんとうの得点力をつけようと思ったら、自分で暗記していくのがいちばん
の早道なのだ。

46. 小論文だけは、通信添削が役に立つ

論から先にいわせてもらうと、小論文に上達する速成法はない。国語とおなじように、日常
生活のなかで総合力を鍛えることだけが、上達の唯一の道である。小論文の通信添削だけ
は、どこに気をつければいいかを具体的に、自分の文章に即して教えてくれるから、実戦的で
ある。

47. "正文集"でマークシートの山カンを鍛えろ

文集を読んでいれば、正しいことが記憶できるし、それに加えてだいじなのは、何度も正し
い解答だけを読んでいると、選択肢の中からだんだん、正しい答えをかぎわけられるカンが鍛
えられてくる。

どう勉強すれば、点になるか

◎参考書の"名著" "古典"は、かならずしも受験に役立つ本ではない

領よく効率のいい受験勉強を進めるカギは、参考書・問題集の選び方と使い方だ。
受験雑誌などでも、参考書の紹介をしているが、これはまず信じないほうがいい。旺文社の雑
誌なら、旺文社の参考書というように、どうしても身びいきになりがちだ。また受験に必要な科
目をトータルにとらえずに、一科目ごとにとらえているから、たいがい分厚すぎる"名著"が選ば
れている。

とえば、古文なら判で押したように『古文研究法』が紹介される。確かに、この本は古文の
真髄にふれさせてくれる名著だが、この本をほんとうにものにするには、ケタはずれの時間が
かかる。受験生には、せいぜい3、40点の古文のために、そんな時間をさいている時間はない
のだ。短時間で、合格点を1点でも超えさせてくれる本こそが、受験生にとっての本当の名著
だ。

らに受験雑誌は、参考書の紹介をするときに、その使い方については何も考えていな
いといってもよい。所詮、予備校や学校の先生など、"受験のアマチュア"が選んでいる
のだから、それも仕方がないが、参考書の紹介としてはこれは致命的だ。

48. 「新・基本英文700選」「英語頻出問題総演習」は、英語攻略のバイブルである

語では『英文解釈教室』(研究社)など、分厚い参考書で名著といわれるものは絶対に使っ
てはいけない。
要領よく得点力を上げるためには、『新・基本英文700選』(駿台文庫)『実践編 英作文
のトレーニング』(増進会出版)の『頻出基本例文集』のような短文集と、『即戦ゼミ3 英語
頻出問題総演習』(桐原書店)を座右の書にすることだ。
『即戦ゼミ3 英語頻出問題総演習』(桐原書店)は文法の落とし穴をよく網羅しており、これを
マスターすれば、東大入試でも文法はこれで十分である。

英文法にかぎらず、すべての教科、問題集をやるときは最初に答えを見てしまい、問題
に解答を書き込んでいく。解答を書き込んだ問題集を何度も読んで解答を暗記してしま
うのである。問題集は、自分で考えながら解答を書き込んでいくのは、まったくの時間の
ムダである。下手をすると間違った答えが記憶に定着し、自分で解くのは百害あって一
利なしだ。

49. 単語集・熟語集は使い方しだいで毒にも薬にもなる

文社の『英単語ターゲット1900』『英熟語ターゲット1000』はたしかによく工夫された名著
である。しかし、英単語は機械的に覚えても効果は薄い。単語集で覚えた単語は入試では役
に立たないからだ。入試では、単語の意味をストレートに問う問題なんてありえないのだ。前置
詞一つで意味の変わる"生きた単語"を効率よく覚えるには、英短文や辞書から覚えるしかな
いのである。『ターゲット』が効果を発揮するのは入試直前に暗記チェック用に使うときだ。よく
まとめられているので意味、派生語、同義語のチェックが短時間で完了する。
『ターゲット』は単語や熟語を覚えるためのものではなく、覚えた単語や熟語をチェックするもの
だと認識して使おう。

50. 英作文は『英作文のトレーニング』(増進会出版)で"点になる意訳"のコツを身につけ


作文は基本的には、いかに多くの英短文を暗記しているかの暗記力コンテストである。
英作文は、英語をひねるのではなく、出題の日本文を自分の知っている英短文の型に置き換え
るのである。
このあたりのコツはZ会の『英作文のトレーニング』(増進会出版)を使うとよくわかる。たとえ
ば、「人は誰でも生まれながらの才能をもっている」の英訳として、“Everyone is born with 
some talent” という"正しい訳と"“Everybody has some inborn ability ”という"点になる意訳"
が載っている。これが受験生の強い味方なのである。

51. 辞書は『ニュープログレッシブ英和中辞典』(小学館)がいちばん実戦的

文、文法事項ともに、受験向きにいちばんいいのは、小学館の『ニュープログレッシブ英
和中辞典』だ。また研究社の『英和中辞典』も同様にいいから、書店でよく見て気に入ったほう
を選ぶといいだろう。

52. 数学は『青チャート』を基本に志望校のレベルに合わせて参考書を選べ

学は解法を暗記すれば確実に点がとれる暗記科目である。それをみたす参考書は@入試
に必要な解法パターンが網羅されているA解答や解説がくわしくて暗記しやすい、の二条件を
満たす必要がある。

すすめの解法暗記本としては
A.『大学への数学・一対一対応の演習』シリーズ(東京出版)
B.『チャート式基礎からの数学』シリーズ(数研出版 通称青チャート)
C.『チャート式・解法と演習数学』シリーズ(数研出版 通称黄チャート)
D.『チャート式・基礎と演習シリーズ』(数研出版 通称白チャート)
E.『素敵な自分に出逢える数学』シリーズ(河合出版)などである。
A.B.は難関大学向き、C.は中堅〜難関大学向き、D.E.はセンターから中堅大学向きである。

53. 数学の問題集では、できる問題はどんどん飛ばせ

54. 数学の苦手分野は『細野本』で攻略

学を勉強していると、すんなり理解できる分野と、そうではない分野が必ずでてくる。理解し
にくい分野の対策におすすめなのが中経出版の『細野真宏の数学が面白いほどわかる
本』シリーズである。細野本は、とにかく解説が詳しく、読みやすい。チャートなどの解説がわ
かりにくいときには、積極的に活用しよう。

55. 数学は解法を覚えたら実戦演習

戦演習には、志望校の過去問題や予想問題集『大学入試攻略数学問題集』(河合
出版)『大学への数学・新数学スタンダード演習』(東京出版)など、実戦形式の問題をど
んどん解いていく。

56.古文法は『望月古典文法講義の実況中継』(語学春秋社)を通読しておけ

57. 漢文は『漢ヤマ』で短期攻略

文は、暗記分野が古文よりも圧倒的に少なく、返り点の読み方を覚え、再度文字や反語な
どの「句法」を暗記するくらいのものだ。これには『超基礎国語塾・漢文ヤマのヤマ』(学習研
究社)を使えばいい。あとは実戦問題を解きながら解法のコツや語句を身につけていく。実に
シンプルである。

58. 歴史は『詳説日本史研究』『詳説世界史研究』を辞書代わりにせよ

川出版社の『詳説日本史研究』『詳説世界史研究』は、Aクラスの名著だ。しかし、頭
からこれを覚えようとすると、これだけでゆうに1年はかかる。暗記用には、山川出版社の教科
書というコンパクトな名著がある。『詳説日本史研究』と『詳説世界史研究』は一読して、歴史の
大ざっぱな流れをつかむのと、ときどき教科書で疑問に思ったことの辞書代わりに使えばよ
い。

ンターまでなら教科書と用語集、『詳説日本史学習ノート 上・下』(山川出版社)『詳説
世界史B要点整理ノート』などのサブノートで十分である。
二次で必要な人は『日本史論述のトレーニング』(増進会出版社)『世界史論述のトレー
ニング』(増進会出版社)を使って論述形式に慣れるといいだろう。

59. 地理は『理解しやすい地理B』を使え

理は暗記事項が少ないだけに、入試ではかなりひねった問われ方をする。
その意味で、文英堂の『理解しやすい地理B』がよくまとまっている。

60. 生物は『生物TB・48講』をメインに

物は教科書が使いにくいので『生物TB・合格48講』(学習研究社)を教科書代わりに使
うといい。
一通り終わったら、『らくらくマスター生物T・U改訂版』(河合出版)を使ってポイントを整理
してからセンターの過去問をやる。理系の場合は、『生物U・24講』『難問題の系統とその解
き方 物理T・U』(ニュートンプレス)も使い、『理系標準問題集・生物〈改訂版〉』(駿台
文庫)で演習するとよい。

61. 物理は『難問題の系統とその解き方 物理T・U』(ニュートンプレス)で、解法センス
をつかめ

理は教科書レベルの公式あてはめ問題なら、誰でも解けるが入試レベルになると、一気に
難しくなる。"中間層"のない科目である。これを基礎から積み上げていこうとすると、膨大な時
間がかかる。むしろ教科書に書いてあることが一応わかるレベルに達したら、いきなり難問集
にトライしてみるといい。難問集は、難問を並べているだけに、解答はじつにていねいだ。これを
読んで、物理の計算問題の解法センスを身につけるのである。『難問題の系統とその解き方
物理T・U』(ニュートンプレス)は、その意味で最高の教材だ。

62. 化学は効率よく暗記せよ

学では、化学式や質量数はほとんど覚える必要はない。必要のないものを覚えるのは受験
では最大のムダだ。覚えるのは化学反応式だ。これを覚えるのによい参考書としては『照井
の直前講習・無機化学反応式&小問混乱99+110』(学習研究社)がおすすめである。
あとはセンター試験の過去問などでしっかり演習しよう。

63. 『化学反応式ココが狙われる』を"単語集"として使え

学は酸化・還元・酸・塩基を中心として、化学反応式を暗記しているかどうかが、得失点の
最大のポイントになる。
化学反応式は、計算問題にあたるなかで、その解法とともに暗記していくのが鉄則だ。
そして、それを整理するには、『化学反応式ココが狙われる』(学習研究社)を使うといい。

64. 入試問題集は、英語は研究社、数学は聖文新社、国語は旺文社のものを使え


英語の年度版の入試問題集は「全国大学入試問題正解」(旺文社)を使え

その年度の全国の大学入試問題集は「全国大学英語入試問題正解」(旺文社)にかぎる。

 ※2008年受験用 全国大学入試問題正解(英語) 国公立大学編\4,620
 ※2008年受験用 全国大学入試問題正解(英語) 私立大学編\4,620

 何しろこの本だけは、長文問題の全訳が載っているのが良い。入試問題にあたるのは、力
を試すためでなく、できないことを暗記するためである。そのとき、全訳が出ていると、設問以
外にも、自分の誤訳や、盲点が発見できるから、格段に暗記量を増大させることができる。全
訳がなく大意だけが出ている問題集もあるが、それで受かるのは、「大意要 約問題」が例年
ワンパターンに出る東大だけで、他の大学は正確な全訳こそが必要なのである。
 「英語問題の徹底的研究」(研究社)も全訳が掲載され、通称研究社の電話帳として有名だ
ったが、残念なことに2007年度版もふくめて、ここ数年は未発行のようだ。
 リクエスト復刊をぜひ出版社にお願いしたいところだ。

学は自然科学系の専業メーカー、聖文新社の『入試問題詳解』がいい。まず解法がオ
ーソドックスであり、簡単な解説も充実している。またこの本では、入試問題を「基本」「標準」
「やや難」「難」の四ランクに分類しているが、この評価が実に正確だ。これはひじょうに重要な
ことで、自分の得点力に応じた志望校選び、得点しやすい問題を選ぶ目を養うためにずいぶん
役に立つ。

語は旺文社の『入試問題正解詳解』がベストだ。解答の作り方がていねいで、とくに論述
式の解答は、いかにも模範解答で、減点されないためのテクニックが学べる。

65. 赤本より青本で、傾向と対策を練れ

去問といえば、昔から教学社の『大学入試シリーズ』、いわゆる"赤本"が定番となってい
る。しかし、赤本はいささか古くなった。学部案内、キャンパス情報など、受験とは何の関係もな
いことにページをさいているわりには、肝心の傾向と対策が甘い。

れより駿台予備校の『大学入試完全対策シリーズ』、いわゆる"青本"のほうが、傾向と
対策は格段に充実している。加えて、合格者の得点分布など駿台ならではの内部情報が載っ
ていて、志望校の試験を縦横に分析できる。ただし、青本は一部の有名校についてしか出版さ
れていないから、青本のない大学については赤本を使うしかないだろう。

66. マークシート式は、センターの"過去問"が最高の教材である
67.
68.
69.
70.
71. Z会の問題は、自分で解かず、送られてきた解答を暗記せよ

信教育の問題をカリカリ解いて、あとで送られてくるランキング表に自分の名前が載るのを
楽しみにしている受験生がいると思う。そんなことで、優越感に浸るくらいバカバカしいことはな
い。なかには「Z会」の解答のように、じつにていねいなすばらしいものもある。しかし、Z会とい
っても通信教育である。解答がわかるまでに、およそ2週間のタイムラグがある通信教育のシ
ステムは、受験には役に立たない。それに問題じたいが難解、高度なため、まじめに取り組ん
でいると膨大な時間を使ってしまう危険性が大だ。
そこで、Z会を利用する場合は、解答が届いた時点ではじめて問題を読み、すぐに解答ごと暗
記してしまう。これだと、問題を解くムダな時間が省けるのはもちろん、模範答案中の模範答
案を暗記できて、一石二鳥だ。
長い時間をかけてZ会レベルの問題が一問解けても、制限時間のある実戦ではまったく役に
立たないのだ。

72. カードは京大式カード(LIFE、コレクト発売)を使用

小さなカードは、見た目には使いやすそうでも、実際には役に立たない。小さい分、必要な情
報量が書きこめず、情報を書きこんでいくのにも、小さい字を書こうとして相当の時間がかか
る。その上、あとから追加の情報を書きこもうとしても、どうもうまくいかない。


※京大式カード

 「京大カード」または「京大式カード」とも呼ばれる。B6(128mm×182mm)横罫のカードで、メモ
を取るために使用する。100枚入りで400円ぐらい。

『知的生産の技術』梅棹忠夫(岩波新書)(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/...)で紹介さ
れ有名になった。というか、その梅棹氏が文具メーカーに作らせたのが始まりで、京大を中心
に広く使われるようになったのだという。

文具店では、LIFEとコレクトから「情報カード」という名称で販売されている。オリジナルの罫線
のものには「京大型」と小さく書いてある。

コレクトから発売されている「メモパース」。これがまたいい。下側に50枚カードを入れることが
でき、上側は画板(懐かしいひびきだ)のようにカードをはめ込んで書けるようになっている。真
ん中にはペンを入れる場所があり、閉じると手帳とまったく変わらない。これで、いつでもどこで
も京大型カードが使えるというわけだ。

最初はこの中途半端なサイズに懐疑的だったのだが、使ってみて納得した。1つのテーマを1
枚に書くにはこのサイズは必要。今ではこのサイズ以外はあり得ないと思っている。

カードだから順番を入れ換えることができるし、たくさん並べていっぺんに眺めることもできる。
ノートの紙より厚いので、並べ替えたりしても折れ曲がることはない。





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